損傷機構「窒化」が選定されました。
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- 窒化
金属表面層に窒化物を生成することにより延性、靭性が低下する現象であり、窒化腐食とも言う。高温のアンモニアガスを取り扱うプラントでは、表面で解離した窒素が内部に侵入して固溶し、または窒化物を形成する。また、合金成分のCr、Alなどが優先的に窒化物を形成することにより、耐熱性が低下する。窒化物は脆く、温度変化により窒化がさらに促進され、著しい減肉を生じる場合がある。窒化時に生成される水素が内部へ侵入し、炭化物と反応してメタンを生成するので、窒化はしばしば水素侵食を伴う。窒化層の厚さは断面の元素分析と硬さ分布で調べることが出来る。
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