損傷機構「粒界腐食」が選定されました。
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粒界腐食
結晶粒内は腐食しないのにも関わらず、粒界やその付近が選択的に溶解する現象を粒界腐食と呼んでいる。粒界腐食が生じると、表面から結晶粒が順次脱落する場合が生じる。結晶内の組成と、結晶粒界あるいは粒界近傍の組成が異なり、粒界近傍の耐食性が低下する場合に生じる。ステンレス鋼においてしばしば経験する現象である。アルミニウム合金でも生じる。
MatGuide損傷事例
海水機械用ステンレス鋳鋼の浸炭に基づく局部腐食損傷
海水機械用ステンレス鋼部品の粒界腐食損傷-1
海水機械用ステンレス鋼溶接部品の粒界腐食損傷
海水機械用ステンレス鋼溶接部品の粒界腐食損傷-2
海水機械用ステンレス鋳鋼部品の粒界腐食損傷
海水機械用ステンレス鋼部品の粒界腐食進行時間依存性
SUS304縦型熱交換器の鋭敏化と粒界腐食割れ
苛性濃縮缶ヒーターの粒界腐食
空気圧縮機ミストセパレーターの腐食
316Lステンレスクラッド鋼製オートクレーブの腐食
ステンレス製配管の粒界腐食
ステライト肉盛に起因したステンレス鋼の鋭敏化と粒界腐食
窒素シール手抜きによるステンレス鋼の腐食
腐食環境の複雑性を考慮せず、材料メーカの資料で、安易に材料選定を行ったことによる腐食事例
二相ステンレス鋼の耐食性は,組成だけでなく金属組織の変化(加工・熱履歴)の影響を受ける